Overture 2004
安いCPUからオーバークロックで定格以上のパフォーマンスを引き出す。ベンチマークでハイスコアを目指すだけのマシン。光り物、水冷、ビデオカード2枚挿し……などなど、自作パソコンにはロマンがあり、秋葉原と言えばパーツショップ、パーツショップと言えば秋葉原といった具合で、自作PCにはかつて「オタクの嗜み」というような雰囲気がありました。
僕もそういうロマンに憧れた少年の一人です。ただなんか変な角度で入ってしまい、面白そうだしやってみよう! というところから、だいぶ囚われているような感じになっていました。なので2014年は完璧なマシンを作って自作PCを終わらせることにしたのでした。ソーシャルゲームを終わらせたり自作PCを終わらせたりしている変な人ですね。おまえは何なんだ。
基本的なパーツ構成
【CPU】
APUと言って、正確にはCPUではないのですが、なんとCPUコアにGPUを内蔵しているというもの。オンボードビデオならぬオンダイビデオです。マルチコア~~~~~~✌( 'ω' )✌ 最新世代の最上位、OCモデルのBlack Editionが20000円というのもAMDならではのお得感がありますね。AMD APU is SUGOI!
【CPUクーラー】
「CPUクーラーは普通にScytheだろ」という謎の意識があったのですが、
というかなり珍しい特徴を持つ製品が登場したので、喜び勇んでチョイス。まさに理想的なヒートシンク! こんな製品を待っていました。ノクチュア、僕にとっては馴染みの薄いメーカーですが、CPUクーラーもこんなに進化していたのですね。
【メモリ】
・Corsair DOMINATOR PLATINUM DDR3 2666MHz 8GB×2
OCメモリのドミプラとライトバーアップグレードキット。もう思い残すことはありません。
【M/B】
Socket FM2+のR.O.G.です。このマザーボードが日本で発売されるのを首を長くして待っていました。UEFI初体験ですが、スゴイ機能が満載で、やたら赤いのとやたら赤く光るのがなければ100点満点のボードです。
【ビデオ】
ELSA製、GeForceのミドルレンジ、1スロット、補助電源なし、20000円以下。僕のこだわり条件を全て満たすカードです。
【サウンド】
サウンドはもうオンボードかUSBの外付けでしょという時代ですが、Zは評判が良いのでチョイス。Sound Blasterのファンです。やたら赤いのとやたら赤く光るのがなければもっとよかった。
【チューナー/キャプチャ】
・なし
テレビを観るようになったらPT3を増設します。
【インターフェイス(?)】
2003年製。銅板で電源やビデオカードからのノイズをサウンドカードに乗せないようにすると謳うシールドボード。超オカルトですがちょうどPCIスロットが空いているのと、中古で1000円なのとで、こういう楽しみもいいかなと……。
【SSD】
M6Pの256GB。最高のSSDです。
【HDD】
WD Blackの3TB。ゲーミングハードディスク。最高のHDDです。
【光学ドライブ】
2012年製。十和田パイオニア生産、ラバーブラックベゼルの最終モデル。最高のドライブです。先日オーディオ用途を謳うなんか30000円のやつも出ましたが、こちらは中国製でテカテカベゼルなので、おかしいだろ~という感じでした。値段もね。
【ベイアクセサリ】
2005年製。真空管とアナログメーター。一応真空管を通してはいるけど光ってるのはフェイクで、アンプでもなく、音もちょっとノイズが乗るので完全に夢パーツです。でもこのアナログ感が好きなんだ~。ほんとにアクセサリですね。
2008年製。海外ではまだ手に入るけど、日本では一時期Scytheが船橋商店というセカンドブランドでLAMPTRONの代理店になっていて、そのとき手に入れたものです。トグルスイッチのファンコン。フロントファンの制御と、CCFLのインバータを3ピンに変換して点灯/消灯のスイッチにしています。
今どき物理でファンコンってどうなのという感じですが、パチパチいう感触が男の子ですね。
【ケース】
安物でペラペラのケースですがわざと使っています。9年ぶりのCenturion。5が好きでした。
【電源】
日本未発売。電源計算をすると、チューナーやキャプチャを増設しても550Wで問題なくまかなえます。ビデオカードの補助電源ケーブルが元から生えていないので配線がすっきりするのと、あとはサイズの小ささ、見た目のかっこよさが最高。
80PLUS認証はGOLD。製造しているのはSeasonicで、コンデンサは日本製。信頼できる電源です。それにしてもFractal Designの製品はモダンですね~。さすがスウェーデンデザイン。EDISON Mではない製品ですが、友人のtoneくんとオリオスペックに行ったときにたまたま見かけて、惚れ込んでしまいました。
【OS】
・64bit版 Windos 7 Professional SP1 DSP版 日本語版
7もDSP版がパーツバンドルなしで買えるようになって便利になりました。
基本的な構成はこんなところ。選び抜いたパーツ群です。
ケーブルマネジメント
配線を限界まで美しくするやり込みをしていきます。
まずは電源ケーブルから。SATA電源分岐ケーブル、SATA→ペリフェラル4ピン電源変換分岐ケーブルを用意して、光学ドライブ、2つのベイアクセアサリ、SSD、HDDの電力供給をすべて1本のSATA電源モジュラーケーブルで済ませています。すっきり!
お次はATX24ピン(マザーボード電源)。そのままでも届くので延長は必要ないのですが、ドレスアップとしてTRINITY Fine-Art's Design(ex.X-ZONE MOD)さんにワンオフでスリーブケーブルを制作していただきました。
・ATX24ピン電源延長ケーブル M@STER VERSION 12 Colors
THE IDOLM@STER- 『Colorful Days M@STER VER ...
ホワイト イエロー ブルーにレッド
カーマイン グリーン ライトブルー きれい
フレッシュグリーン オレンジ ピンク
パープル ブラック みんなきれいだね
とてもきれいだね
スリーブホルダには「Colorful Days」のレーザー刻印も。
スリービング、興味があるけど電源から全部やるのは電源変えたらやりなおしだから汎用性ないし、難しそうだし、きれいにならないし……。と思っていたけれど、延長ケーブルならすべて解決できますね。
選べるスリーブのカラーがかなり豊富で、見ていたら24ピンの片側12ピンで765PRO ALLSTARSできるな……と思い立ったのですが、予想以上に見栄えのよいケーブルになりました。
ただ貴音だけちょっと「カーマイン……か?」という感じだけどσ(^_^;) 赤と黒を編み込んでいるスリーブで、えんじ色に見えなくもないかな~というところです。ちなみに貴音のイメージカラーはミリオンライブでえんじ色からぼたん色に変わっているのですが、これは該当するカラーのスリーブがありませんでした。
あと雪歩の白は薄いグレー、真の黒は濃いグレーに変わってきているので、そのようにしています。
ATX24ピンに続いてCPU8ピン。こちらは特にこだわらず、Mod/Smartの8インチです。一番安くて短いやつ。素の状態だとばらけてしまうので、これもTRINITYさんに送ってスリーブホルダを入れてもらいました。
ただなぜか1本だけスリーブが違うようで、ブラックライトを当てると1本だけかぐや姫の竹のように光るスリーブがあります。スリービングめんどくせーし終わり終わり! ビール飲もうぜHAHAHA! みたいなアメリカンな仕事を感じますね。
電源ケーブルの次はSATAケーブル。少し離れた光学ドライブはSilver Stoneの超低頭コネクタ・極細ケーブルをセット。ここまで細いと付け外しのときに断線しないか心配になりますね。現在も主流ですが、SATAと言えばあの平型きしめんケーブル。取り回しが大変だったのが思い起こされます。
SSDとHDDは、このケースはシャドウベイからSATAポートまでの距離が短いので、ケーブルも最短になるように6インチ(15cm)のラウンドケーブルを用意しました。本当に構成の変更や拡張性を無視したギリギリの長さです。ここまで短いのは日本では売っていません。
ただ、安物で裏配線スペースに余裕がないケースのため、ドライブ側のコネクタをストレートにすると、このように接続した部分が飛び出してケーブルに負担がかかってしまいます。
これをワイドワークの右に逃すやつを使って回避! アイネックスのは廃盤になっていたので焦ったけれど、たぶんOEMで同じものです。手前味噌ながら、ここはあらかじめ変換アダプタを含めた長さを計算していたので、パズルがうまくはまりました。職人芸!
あと、マザーボードに接続したリアファン電源やフロントパネルコネクタなど、隠せないケーブルは葉っぱのおしゃれタイラップでまとめています。おしゃれ。
というわけで、裏配線の完成図。小さいケースでも、頑張ればここまでできますよ~!
クーリングマネジメント
CPUファンは、オウルテックのLEDファンシリーズから。OWL-FY0925L(IB)が廃盤になっていたので、(SB)のLEDをアイスブルーに交換したのをセットしています。
きれいな色! なお、LEDの交換は 趣味の工房 の rikuntyudady さんに代行していただきました。この場を借りて、厚くお礼を申し上げますm(_ _)m
フロントファン。BitFenix Spectre Pro LEDです。12cmを2つセット。ハニカム構造のデザインが配してあってなかなかかっこいいファン(ぁゃぴの姉貴もおすすめ)ですが、フロントパネルで見えなくなってしまうのが少し残念です。フレームの色はホワイトで、こちらも rikuntyudady さんにLEDをアイスブルーに交換していただきました。
関係ないけどBitFenixのマークは仮面ライダー龍騎のマークに似ていますね。あとBitFenixは元Cooler Masterのメンバーが設立したメーカーなんだそうです。言われてみれば製品のセンスがなんとなくCM Stormっぽいというか、共通点を感じますね。CRYORIG*1しかり、台湾人はバンド感覚で会社を興すから困る。
リアファン。Corsair AF120QEです。リンクの通り、CorsairのAIRシリーズにはエアフロー用のAFシリーズと対象冷却用のSPシリーズがあり、さらに静音重視のクワイエットタイプと風量重視のパフォーマンスタイプで計4種類あるのですが、ここは用途に合わせてAFシリーズのクワイエットタイプを選んでいます。
性能もさることながらデザインがとてもかっこいいファンですね。海外モッダーのマシンには全体をこのファンのカラーリングで統一したものなんかもあり、刺激を受けました。
ケースとの固定面に標準で防振ゴムが入っている優秀なファンですが、タッピングネジが嫌い(取り付け穴を掘り進んでファンを傷付けてしまうため)なので長いねじを裏から通して、TRINITY謹製のFANガード 120mm【Type Hexagon-2】集光バイオレット(最高のファンガードです)を挟んでナットで留めています。
エアフローがうまくいっているのか、結局あまりケース内温度は高くならないことがわかったので、底面の12cm、天面の14cm×2は、それぞれ長尾製作所のブランクパネルで塞いでいます。アイネックスのこれより工作精度が高いのでおすすめですよ。
整流効果があるのかどうかは置いといて、あまりケースに要らない穴が空きまくっていると音が漏れたりほこりを吸い込んだりするし、ただでさえペラペラでペコペコなケースなので少しでも剛性を上げたいなと思って付けています。
最後に、ブランクパネルで塞いでいてもケースの穴とパネルの間にほこりが積もるので、天面にはDEMCflexのフィルターを。枠の部分がマグネットシートになっていて、ねじを使わずにペタッと取り付けられる優れものです。
ケースMOD
【マスキングテープ】
MODというほどのことでもないですが、こちらのブログ(ファンです)の影響でマスキングテープを多用しています。オールブラックで寂しい*2ところに貼るだけのかんたんMOD。
マスキングテープはプラモでお馴染みですが、近年はデコレーション用途として人気があるようです。そういえばガッチャマンクラウズではじめちゃんがそれっぽいことをやっていましたね。値段も安いし糊残りもないので安心です。
まず、やたら赤いマザーとサウンドカード*3を蛍光ブルーに。こちらの記事を参考にしました。カッティングシートは切るのが大変なので、僕はテープで適当に赤色隠しをしています。
このテープはなかなか高性能で、mt ギフトボックス ネオンに入っている青(みず)はネオンの名に反して蛍光物質が全然入っていないのに対して、masteのネオンブルーはブラックライトを当てるとぼんやりとですがちゃんと光ります。
サイドの縁部分にはネイビードット柄を。おしゃれ。
特に何もない直線には冷え冷え感を出すためにmt christmas 2013 結晶を貼りました。雪の結晶柄のマスキングテープはなかなかないのと、淡い色に銀の箔押しがなんとも幻想的な雰囲気で、とても気に入っています。限定品ですが、こんなこともあろうかと入手しておいてよかったですね。
マスキングテープは薄い和紙で隠蔽力が低く、そのまま貼ると黒や赤などの下地の色が透けてしまうので、これらはすべて一度マットホワイトを貼ってその上に重ね張りをしています。サーフェイサーの要領ですね。
あと立て付けの悪いところの補強、要らない穴やすき間埋めなどにはmt fotoのブラックを使用しました。いわゆるパーマセルテープというやつで、カメラマン用のもの。貼ってはがせて遮光遮熱の高性能テープですが、よく考えたらこれは普通のmt ブラックでよかったかもしれません。
というわけで使用したのは、 左から
- MARK'S Maste ネオンブルー
- 倉敷意匠 マスキングテープ 水玉 鉄紺
- カモ井加工紙 mt christmas 2013 結晶
- カモ井加工紙 mt マットホワイト
- カモ井加工紙 mt foto black 25mm
の5巻でした。
【サイドパネル】
もう定番という感じもしますが、サイドパネルのウィンドウ化*4と、あとウィンドウのアクリルにレーザー彫刻を入れています。もちろんPowered by TRINITY Fine-Art's Design。めちゃくちゃキレイ!!
ウィンドウ化はホールソーやグラインダーを使って自力でやる人もいますが、広い作業スペースや高価な工具が必要なのでなかなか敷居が高かったのです。だから最初からウィンドウになっているケースを選んで、カッティングシートを貼ったりするのが以前は主流でした。
(ちなみにこんな感じ)
それがどのケースを選んでもウィンドウ化してくれる、レーザー彫刻機も完備の代行サービスが登場ということで、さすがに未来感がありますね。もう5~6年くらい早く登場して欲しかったところ。
ちなみにイラストはQMA3の賢者ルキアの優勝絵です。人生で一番好きなキャラクターイラスト。これは永久に不動です。最高オブ最高フィーチャリング最高という感じですね。
ロゴタイプは、僕はパソコンに「HSC-0n」という型式番号を付けていて、これは Happy Hacking Keyboard に倣って Happy Shooting Computer の略なのですが、このあたりの気恥ずかしさは考えたのがリアルに14歳くらいだったので許してください。
完全な自作は正確にはこれで3台目(3.5台目?)ですが、時期によって頻繁に中身を刷新していたり、逆に経済苦で携帯電話しか持っていなかったりで厳密に何代目とは言えないのと、今後アップグレードをしてもケースは長く(少なくとも10年くらい)は使いたいと思っているので、nはnのままにしておきました。
Disenchant Custom というのは「解呪仕様」というような意味です……が、僕が勝手にマジック: ザ・ギャザリングのカードから Disenchant という単語を気に入っているだけで、たぶん日本語でいう外人漢字Tシャツみたいなことになっていると思います。
ちなみに Disenchant は常用英語だと「魅力がない」みたいな意味になるんだとか。ほんとに極度乾燥(しなさい)だな。でも気に入っているからいいです。
Final Tuned は文字通りこれが最後ということ。ピリオドも打ちました。最終調整版ですね。
エンブレムはフロントパネルがオールメッシュのため、事前に打ち合わせでお願いしてサイドパネルに貼るスペースを空けていただき、
- AMD A series Black Edition
- ASUS Republic Of Gamers(初期)
- 江戸総鎮守 神田明神 IT情報安全守護
- NECO湘南 東方エンブレムコレクション 西行寺幽々子
- Intel SSD SPEED DEMON
の布陣でステッカーチューン。
R.O.G.は現行がださいので初期のにして、華胥の亡霊の同人エンブレムとデーモンシールと、あと神田明神のIT安全お守りです。
僕はパソコンを組み立てたときは必ず願掛けでこのIT安全お守りを貼ることにしているのですが、いま神田明神はラで始まって!で終わるアニメの舞台になった影響で平時でも境内が混雑しやすいようですね。遠方の僕の代わりにもらってきてくれた文字通り駿速の男・toneくんに感謝です。
ELSAのAXERIZEロゴシールを入手できなかったのが少し残念ですが、それ以外は概ねいいステッカーチューンになりました。
【ライティング】
いろいろ試しましたが、ファンガードの発光用としてリアに10cmのUV-CCFLを1本、フロントに30cmのホワイトCCFLを1本で落ち着きました。ブルーは自殺防止になりそうだけどさすがにオールドスクールな感じがするので。白い明かりは一番ケース内がスタイリッシュに見えるし、読書灯の代わりにもなりそうです。
そうそう、インバータ*5は今だにあの水色のやつ*6しかなくて、マジか~と思ったのですが、mod/smartが最高に具合のいいのを出していました。アメリカにはまだパソコンにネオン管を入れて喜んでいるような人が大勢いるんですね。
このインバータを5インチベイ内部の空きスペースに貼り付けて設置し、リアの10cmのほうは延長ケーブルを接続、ケーブルを引き込んで、これを使って電源を3ピンに変換してファンコンに繋いでいます。トグルスイッチをパチパチすると点灯/消灯/減光ができるよ~(*´ω`*)
まあ実際は滅多に点灯しないというか、ふとパソコンの中を眺めてウットリしたくなったときか、来客があって自慢したくなったときくらいしか点けないでしょう。
と、ここまで書きましたが普通に使うぶんには絶対CCFLよりLEDテープがいいです。というかLEDイルミナシオン。安い、どこでも手に入る、設置しやすい、色や光量が変えられる。僕はなんとなくこだわりがあるのでCCFLにしましたが、これからやってみようと思っている人には間違いなくLEDイルミナシオンがおすすめです。
というわけで、全点灯してみるとこんな感じ。少し暗い気もするけど、そこそこうまい具合にレーザー彫刻に光が入って、なかなかきれいになりましたね。
その他
余ったスロットにはほこりよけと赤色隠しを兼ねてLAMPTRON Slot Protector Kit SP2をセット。以前売っていたSP1はDDR3のメモリに対応していないので注意が必要です。これに関してはなぜかmodDIYでバラ売りもしていますが、最近こういうのが出たので、特にこだわらない人はこっちでいいかもしれません。
あとフロントファン、光学ドライブ、電源など、回転軸が入っているけどケースとの固定面に緩衝材がないパーツは、静音・制振のために取り付けねじに長尾製作所 D2052 スターサイレント 制振合金ワッシャーを挟み込んでいます。効果あるのかな? オーディオの人たちに人気みたいですね。
拡張スロット固定ねじなど、手回しインチネジはSumbeamのアルマイト処理のものに変更。これも古い製品ですがとても見栄えがよく、なぜかmodDIYでは今だに売っていてバラ売りもしています。
サイドパネル固定ねじのみスカルヘッドのものに。これもSumbeam製です。IT安全お守りと一緒で、毎回やっている決まりですね。
あとはAC電源ケーブルを極細L型タイプに変更。省スペースで取り回しがよく、パソコン以外にも使える便利なケーブルです。
本体についてはこんなところ。
MANMACHINE INTERFACE
【モニタ】
三菱電機最高! 一番好きなディスプレイメーカーです。
【マウス】
・Razer Diamondback Plasma LE(本体)
・Hyperglide Mouse Skates RZ-1(ソール)
・SteelSeries Cord Holder(コードホルダー)
・Corepad C1 Medium(マウスパッド)
いつもの正装。CSNEOの攻略サイトの管理人の方の真似です。
【キーボード】
・東プレ Realforce89S-10th
・EliteKeyboards Red "Esc" for Topre Keyswitches
・Massdrop Royal Glam Hardwood Wrist Rests Tri-Wood Combo 80%
・バード電子 キーボードルーフ Tenkeyless KB
赤EscはATOKモデルを意識したものです。国内では交換用キートップはフルキーボード用で高価なセットしかないのでバラ売りは神。Escキーが赤いだけでめっちゃ文章が書ける気がしてくる!!*7
テンキーレス用の木製パームレストはいいものが廃盤になっているので、Massdropのやつはありがたかったです。が、Realforceとは微妙~に高さが合わない。パームレストがちょっと高いんですね。寄木細工みたいで良いデザインなので、そこだけ残念でした。
マウスとキーボードについてですが、バンダイと合併する前のナムコがちょうどアイドルマスターと同時期くらいに展開していたアーケードゲームで、カウンターストライクNEOというタイトルがありまして。
文字通りカウンターストライクのアーケード版だったのですが、筐体はグレネオンII筐体といって、後のハーフライフアーケードみたいな謎筐体ではなく、ゲーセンなのにモニタにマウスにキーボードという非常に硬派なものでした。
アーケードゲームが明らかに行き詰まっている中で、ナムコはFPSというか、どうも韓国のPC房みたいな文化を輸入してゲーセンから発信しようとしていたようで、蒲田に専門店もあったものの、当然まったくヒットはしませんでした。ご存知のとおり、日本におけるFPSの広い普及はPS3・Xbox 360の登場とCall of Duty 4: Modern Warfareの発売を待つことになります。
そんな時代の徒花みたいなタイトルだったのですが、そのグレネオンII筐体で採用されていたマウスとキーボードがRealforce89なんですね。僕は別段CSNEOの熱心なプレイヤーというわけでもなかったのですが、いつもアイマスをやりに行っているときに店の片隅にある「ゲーミングマウス」「ゲーミングキーボード」はとても印象的でした。
なので今もマウスはRazer、キーボードはRealforceのテンキーレスにしています。89S-10thは専用のWASDキーも付属しているし、基本のキートップがグレーと水色で、配色までCSNEOキーボードに近いのが最高ですね。ALL30gは、軽すぎてちょっとタイピングしづらいような気もするけど……。
【スピーカー】
2chスピーカーでは決定版でしょう。長らく後継が出ていないのもその証かもしれません。
【その他】
PB SWISS TOOLS ナイトブラックモデルのドライバーとNeたんの萌えエアダスター。スゴイ先端精度と風圧で、組み立てに重宝しました。
Finished my gaming build
例えば小さくてミッドシップのCPUクーラーのように、これがこうだったらいいのになぁと言った、「あのときやりたかったこと」を、このマシンでは全てやりました。そしてこの記事は、完璧な自作パソコンがなければ自分の活動ができない、関連して、自分の人生を前に進められないと思い込んでしまった大馬鹿者の、カルテというか、墓標でもあります。
コストパフォーマンスの面で自作パソコンにメリットはもう一つもありません。強いて言えば、好きなパーツを使える、こういったメーカー製にはない高機能で非常に優れたデザインのケース(10年代になってから特に増えた)を使うことができる、といった程度でしょうか。また、メーカー製デスクトップPCは現在はケースとモニタの一体型が主流になっているので、拡張性に乏しいところが不満になるかもしれません。
でもじゃあ普通の人がカードで拡張なんかするのか? と言われれば、もうしないですよね。すべてクラウドになっていますから。ゲームもFPSの競技人口は減ってきているようで、ハイグレードなグラフィック性能を要求される状況があまり思い浮かびません。エンコードをする方、自分で3DCGをやっている方などでしょうか。あとはスマートフォンとタブレットにデスクトップノートで、もう十分ですね。
道具は使うためのもの。それを使って何をするか、「用の美」こそが重要です。思い込みや幻想、「あのときやりたかったこと」に囚われてはいけない。夏、自分の部屋、アイス、友人、ドキドキしながら初めて作った自作パソコン、それで動かす同人ゲーム。その時、その場所に固定された強い想いは、時に人を狂わせてしまうのでしょう。
なので Disenchant 、呪いを解きたいという気持ちになったのでした。
なんだかポエムっぽくなってしまいましたが、僕の自作パソコンはこれでおしまいです。これからこのマシンでいろいろな出会いができたり、宝物が手に入れられたら嬉しいですね。
OC設定がどうもうまくいかなくていろいろ試したり、まだカスタマイズなどをしている最中なので、やっていくうちにわかったことがあればまた更新したいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。
おまけ(友人のメインマシン)
僕の自作PCです pic.twitter.com/scWGtHltm4
— うどん (@tonePgawa) 2014, 10月 29