胡蝶の夢

 

 昨夜は姉の婚約者の男性が実家に来たので夕食を囲んでいた。水炊きだった。父はアルコールを好むので親父、義兄(予定)さん、俺の3人は酒を飲んでいたものの、序盤は彼も俺も緊張していて酌をする手が微妙に震えていた。

 結婚する女性の実家に夕食に招かれて、そこには彼女の父親と弟、しかもこの弟は自分より年上なのに無職、となれば緊張するわどう接したらいいかわからないわでかなり厳しい。同じ立場に置かれるのを想像するだけで逃げ出したくなる。

 

 確かなのは彼は優秀かつ立派な青年で、今までたくさんのハードルを乗り越えて生きてきたのだろうということだった。顔や喋り方には実直さがあったし、表情やユーモアには若者らしさがあった。

 在宅が長かったりまともな仕事をしてないやつはまず服が腐ってることと、顔や喋り方がイキがった中学生みたいなので一発でそれとわかる。というか俺がそうだ。それでもたまに状態の悪い人と話すとけっこうゾッとするから、同じように俺も人をゾッとさせているのだろう。変える。