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maezono君のこと

 

「ずっと昔、友だちがいた。親友だった。命を救うため密告したが、やつは殺された。本人が望んでいた。いい友情だった。ただ、二人とも不運だった」

 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカという映画が好きで、特にラストの台詞が好きだ。彼はどうだったろうか。観ていたのかな。

 

 俺たちは昔同じ学校に通っていたけど、当時から交流していたのはほとんどネットだった。だから卒業してもずっと一緒だったし、maezono君は最後までmaezono君だったと思う。俺たちはインターネットだった。

 今では笑い話のような思い出がいくつもある。懐かしいこと。俺は彼のユーモア、あまり器用ではないけど人間味のあるところが好きだったし、その健康と幸せをいつも願っていた。そういう魅力のある人だったと思う。

 

 先月通話したばかりだけど、できることならもう一度会って話がしたい。そういえばいつか冗談で「ジミヘンとカートコバーンは27で死んだよ」と言っていた。別にロックスターではなかったのにな。

 

自分の奥底に同じものを見ていたと思う。欠落をだ。痛みはない。ただ、虚しさは分かり合える。そう思っていた。

 

 とても悲しい。また友達が逝ってしまった。

 俺はまだ生きている。ここにいる。